あれから数日
山下君と放課後一緒に帰ったりするのが増えてきた。

「美由、来週、バレンタインだし山下君にあげたら?」

「えっ……」

「ほら、本命に限らず友チョコでもいいんだし……」
ほのかが笑顔で言ってくる。

山下君の存在が大きくなっているのは、事実。
けど、直人の事が吹っ切れてないのも事実なんだ。

そんな状態で新しい恋なんて出来ない。

しちゃ……ダメだよね。