「じゃぁ、山下君、美由お願いします」

「了解です」

ちょっと、そこ勝手に話し進めないでよ。

そうこうしているうちに山下君と帰る事になった。



二人になった途端なに話せばいいかわからない。

な……なんか話題振らなきゃ。

あっ!

「山下君……ってミルクティー好きなの?」

「うん。
甘いものは、お菓子でも飲み物でも何でも好きだけど1番はミルクティーだな」


「そっかぁ」
あの日もらったミルクティーは、飲んだら体が温まって、程よい甘さがずっと残っていた。

冷え切った心を体を溶かしてくれたように感じたんだ。