それから少し4人でたわいもない会話をして別れる事になった。

「俺は、ほのちゃん送るから
和樹、川崎さん送ってあげろよ」

「えっ………あたしは一人で大丈夫だよ」

そう答えると

「こんな暗いのに女の子一人で帰らすなんて出来ない。俺が送るから」

「………」

「なんか俺ごめん」

ふふっ
山下君の一挙一動がおかしくて笑っちゃう。

山下君と目が合うと
「やっと笑ってくれた」

その瞳は、優しくて体が熱くなるような気がした。