「好きだ。分かってると思うけど・・・俺は瑠美ちゃんの事、ずっと好きだった。」


「・・・・」


大人な店長。でも、回りくどい告白なんかじゃなく、ストレートですごく透明な告白。


店長って、大人だけどすごく子供のようなピュアな気持ちで、瑠美さんの事を好きになってるんだね。



「ずっと瑠美ちゃんが幸せなら、他の男と一緒になってもいいって思ってたけど…。今だってそう。大好きな瑠美ちゃんの頼みだからって、瞳ちゃんを…。」


「・・・・」


「でも出来なかった。そんな事したくなかった。こんな事して瑠美ちゃんが幸せになるなんて、思えない。」


「私の幸せなんだから、店長には関係ないじゃない…。ほっといてよ。」



店長に抱き締められたまま、顔を背ける瑠美さん・・・。



店長は瑠美さんをそっと離した。



その代わりに、顔を背けたままの瑠美さんを、店長は真っすぐに見つめた。