目を開けると、私と同じく眠らされたであろう真子と成美がいた。
そして起き上がった私達の目の前には、明らかにまっとうな方達ではない…俗に言う…ヤクザさんたち…。
と、朔夜くん。
「瞳~?起きた~?」
「どういう事!?麻里絵ちゃんは?」
「ははっ。麻里絵?んなの居るわけないって。嘘だよ。うそっ。」
朔夜くん…、あなたは何も変わってないんだね。どうしてこんな事…・・・
「朔夜~、お前これまた可愛い子連れてきたなぁ~。3人も。」
「ははっ。あざ~っす。可愛がっちゃって下さいよ。」
ヤクザさん達とそんな話をしてる朔夜くんに向かって私は手を縛られたまま、問い掛けた。
「どうして?どうしてこんな事するの?
朔夜くんっ。」
私のそんな問い掛けを鼻で笑った朔夜くんは、私の顔を覗き込んで………
「どうして?」
私は負けじと、朔夜くんを睨む。
「フッ……アイツがムカつくから。」
「アイツって…孝幸の事?」
「あぁ。アイツの余裕しゃくしゃくな顔がムカつくんだよ。だから、アイツの苦痛に歪んだ顔が見てぇんだよ…。
自分の女が犯されたりなんかしたら、どんな顔するんだろうな…ははははっ。」