「イアっ!またここにこれたね!」





シルヴィアとイアは、あのつながり草を摘んだ花畑に来ていた。



あの公表から、二人は幸せで平和な時間を過ごしていた。

王家主催の舞踏会でたり市民の開いた紙芝居をこっそり見たり、いろいろなことをした。



「随分ここが気に入ったんだな……じゃあまたこような!」






シルヴィアがポシェットから、すっかり生気をなくして枯れかけたつながり草を見つけたのは、一週間程前のことだった。




それによってこの花畑のことを思い出して、管理役に外出許可をもらったのだ。


シルヴィアがわがままを言うのは珍しい





それに彼女はこの世界の太陽のような、一番尊敬され、慕われる存在になりつつあったのだ。



だから管理役はすぐに許可を出してくれた。





優しさに溢れ、しっかりとした自分の意志もあって、言うときはきっぱりと断言する。



かと思えば温かい日だまりのような雰囲気もある彼女に、世界中が理解を寄せるようになったのだ。









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