しかし、もういい加減信じなくてはならない。


美須途が言うことに、悔しいけど耳を傾けなければ前に進めない







「でも、おばさん、その結衣が魔界っていうところから落とされたのも全部本当なの?」





「ええ。こんなことで嘘をついてもしかたがっ……ゴホッ、ガホッ……ゴホッ」






梨花のした質問に答えている最中こことだった。


美須途は激しく咳込み始めたのだ。






「大丈夫ですかっ!?」




「だいじょガハッ、ゴホッ、ゴホゴホゴホッ!」




梨花が駆け寄り、彼女を支えようとしたが、その手は虚しく空を掴むことになった。












バタンッ










美須途は倒れたのだ……