プルルルル...

「奈々ぁ?電話??」

「うん、誰だろう」

テンションも上がりに上がりカラオケに向かおうと、自転車にまたがったときだった。

画面には『由紀』と言う文字。

「は、はい?!もしもし?!」

出た瞬間私の声は裏返った。

「あははは!どうした?」

「いえ....なんでも....」

電話越しに爆笑している由紀。