・・・と、そのとき。
茶髪の美少女が廊下をすっ・・・と通った。
(部屋のドアは開けっ放しなので見える)←今は誰もいないはずなので開けてても平気

「あれ・・・オレの・・・ヅラ!?なんで、あの子が・・・!?」

はい・・・??

「な、いくちゃんがぁ~!?ヅラを!?ないない」

いくちゃん。
学園一の美少女なの。翔子も同じくらい美少女だけどね・・・。
サラサラ茶色の髪の毛が印象的な女の子。

「でも、あれは間違いなくオレのなんだけど・・・っ」

「え~・・・じゃぁ確かめてこようか?」

「・・・あ、よろしく」

「あんたは出てこないでよね!」

「・・・はい」

『あの』いくちゃんがヅラぁ~??
なんかの間違いじゃないのぉ??


「あの・・・いくちゃん!」

私は、いくちゃんを呼び止めた。

「え?なんか用??」

・・・聞いてみよう。

「いくちゃんって、ヅラかぶったりする!?」

「・・・・・・」

・・・あれ・・・!?
もしかして もしかしなくても変なヤツって思われた!?

「・・・っぷ」

「へ??」

「やだぁー。私の髪の毛はヅラじゃないよぉ?あはは!!おもしろいね?えっと・・・そうかさんだっけ?」

「なんで私の名前を??」

「有名だよ。この間転校してきた、美少女の山下翔子さんのルームメイトでしょ?」

「え、えへへー・・・そ、そうだよ」

しょ、翔子は男ですけどね?
てか私有名だったのね・・・??

「とにかくヅラじゃないからね?」

「う、うん・・・?」

なぜそんなに否定を・・・。

と、その時。