* * * in部屋

「・・・さっきはごめん。」


突然、翔平が謝った。

「べつに・・・いいよ?」

だって、本当はそんなに気にしてないし。

「あ、のさ・・・チョコ、あげるか?」

「・・・えっ!?」

もしかして、それって・・・
『逆チョコ』ですか!!??

「あ、女として、友チョコで、な?」

そ、そっか・・・。

「期待した?」

「い、いや、してないよー。」

「ふーん・・・。」

気づかれて、ないよね?

「お前も友チョコくれよ?一応俺、チョコ好きだし。」

・・・へぇ~。チョコ、好きなんだ。
私的に本命あげたいんだけど。

って、えぇ~~~!?
なに言ってるの?私!!

「友チョコ!!うん、あげるよ。あげる!」

「まずいのは嫌だぞ。」
「おいしすぎたら、どうする?」

「んなわけねぇだろ?俺のほうがうまいし♪」
「私のだっておいしいもん。」


・・・いや待て。
“俺のほうがうまいし♪”って・・・



手作りですか――――――!!!??