「みんな、おはよー♪」
「「おはようございます。翔子様♪」」
・・・・・・
「おはよッ♪みんな」
「「おはよーッ♪いくちゃん！！」」
てゆーか、みんな騙されてるぅ～ッ！！
朝から、翔子といくちゃんへの女子の黄色い声はやまない・・・。
・・・はぁ。まさか、いくちゃんまで『男』だったなんて・・・。
この学園なんでもアリな気がしてきたよ・・・？
でも、よく見ると2人共カワイイんだよなぁ～・・・。
男だって、全然分かんないよ？？
「あっ、そうかちゃん♪♪」
「あっ・・・いくちゃん・・・・」
いくちゃんが話しかけてくると、周りの女子達は口々に言う。
「そうかさんスゴイよねぇ。2人にかこまれてるなんて・・・。」
「うらやましぃ～～」
「っていうか、ちょっとムカつく。」
2人共、“男”なんですけど・・・（汗）
てか、2人が勝手に寄ってくるだけじゃんーッ！！（怒）
「ねぇねぇ、ちょっと屋上まで来てくれない？」
「「いくちゃんからの直々のお誘い～！？」」
いやいやいや。『お誘い』って！
心の中で1人でツッコんでいたら、翔子＆いくちゃんファンクラブ会長（？）の
スミレが、
「キーッ！くやしいわ～！！」
と叫んだ。
「えぇ―――ッ！？だから、そんなんじゃ・・・」
ないってば・・・と言おうとしたとき、
「早く行こ？？そうかちゃん♪」
「なぁ―――――――ッ！！？」
いくちゃんに（強引に？）引っ張られて教室を去った。
＊ ＊ ＊（屋上）
「お前ってさぁー。翔平のこと・・・すき？」
「な・・・っ！？」
た、たしかに翔平のことは、カッコイーとは思うけど・・・。
「っていきなりどんな質問してんのよ！？」
「すきなの？」
「・・・え？えっと・・」
え・・・どうなんだろ・・・。
でも・・・
「嫌い・・・ではないかな」
「お前・・・やっぱ好きなんだな・・・」
「え！？そ、そんなわけな・・・っ」
ぐいっ
え？
