「い~くと!!やっほぉ」

・・・いくと??誰それ
ていうか、この人・・・理事長じゃん!!
私、理事長なんて朝礼くらいでしか見たことないよ!?

でもなんで理事長が・・・

「あはは、なにやってんのよ~。こんなとこで」

理事長がいくちゃんの頭をバシバシ叩く。
そのときだった・・・

ポトッ・・・

・・・ポト??
へ・・・?髪の毛が・・・落ちて・・・て、ん??
ヅ・・・ラ??
えぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!

「あーあ・・・母さん、バレちゃったけど?」

「あはは??・・・・」

え・・・。いくちゃん・・・お、お・・お・・・

男ぉ~~~~~~~~~~~!?


「どういうこと!?」

「・・・オレの名前はいくと。女のときはいく。ん?・・・あれ。ヅラ間違えてたわ。ごめん、お前の?」

「・・・・・・え?・・・う、うん?」

あ、頭の思考回路がついていかない・・・。


「わるい、返す」

いくとはそれだけ言った。

・・・は?えぇ・・・!?
えと・・・整理しよう・・・つまり。

「いくちゃんって・・・」

答えてくれたのは、いくちゃんご本人。

「イェス。男です」

「そーゆうことよ☆ちなみに、私の息子よ」

そ、そーゆうことで、すまされんの、コレ!!
ていうかここは、女子校なんですけど!

「「まぁ、よろしく・・・」」

「よろしくないわー!!(怒)」

* * *

「で、いくちゃんは男・・・てことか」

私は部屋へ(ふらふら)戻り、翔子・・・翔平に事情説明。

「ここ、女子校だよね・・??」

どうなってんのよ、ここは!

「あーあ。あの子可愛かったから狙ってたのになぁ・・・」

「そういう問題~!?」

はぁ・・・。前途多難だぁ・・・(泣)