悠生の頭の上から声が聞こえる



「おい。流夜ー花嫁の父の気分は?」

「うるさい」

「美菜ちゃん家に欲しかったな」

「黒蛇の嫁だとー美菜ちゃんって白蛇?」

「白蛇。いいねー」
「「決まり」」

「わははは」



「…あの」

悠生は恐る恐る顔を上げた


その瞬間

今まで言いたいこと言っていた目の前の人達が


真剣な眼差しで悠生を見る