毎日迎えに来る車の中は無言だったが


美菜が声を出す


「村木」


「はい美菜様」


「今日はこのまま森に行く。お前は帰っていい」


「よろしければ私もお付き合いします。久しぶりなので宜しいですか?」


「勝手にしろ」


「ならお供します。電話を一本入れておきます」


と言って悠生は兄の達哉に帰りが遅くなることを報告して電話を切った


車はあの森に向かった