フッ…と口元をあげて


修吾は話し始めた


「ん?なに美菜さん」


「あの…お見合いの返事ですが」


「はい。私はよい返事をずっと待ってましたよ」

乾いた笑顔をする修吾


「私は藤川家から縁を切り家を出るつもりです」


「…」


「なっ…何言っているんだ!美菜!」


兄の達哉は初めて聞いて驚いて叫んだ


「達哉は黙ってて」

「村上修吾さん。私は藤川家とは関係なくなります。ただの女でも結婚してくれるのですか?」


美菜は村上修吾を真っ直ぐ見ながら言った


修吾もその目を見る


「クックッ…美菜さん良い目してますね。それは後ろに居る…
‘黒蛇’の影響かな?」