「あっ…」


久しぶりに入った自分の部屋


その片隅に水槽が置いてあり


中には気持ち良く泳いでいる竜の落とし子がいた


「かいま…元気だった?ごめんね置いていって…」


「達哉が見てくれてたんだよ」


「…あれ?この子」

「達哉だよ。寂しそうだからだって」


水槽の水草の影からもう一匹の竜の落とし子がでてきて
二匹で仲良く泳いでいる


「良かったね…お友達出来て」


「ひとりぼっちは寂しいからな」


「ん…」




(コンコン)


「美菜…奥の部屋へ」