(コンコン)


「…」


(美菜…入るわよ)

部屋に母親の香が来た


「…美菜」


香は美菜を抱きしめた


「辛かったでしょ」

「…お…お母様…」

美菜はポロポロと涙を流した


香は何も聞かなかったが


「…美菜。あの森に行く?」


「えっ…」


「お父様には私から言っておくから」


「…行きたい…」


「なら今からすぐ支度しなさい。」


そしてバックに荷物を詰めて車に乗った

「美菜。何か必要なものがあったら運転手の川田に言いなさい。
森にはほかの者は入れないようにしておきます」


「ありがとうお母様…」


「何かあったらすぐ連絡するのよ」



車は美菜を乗せて走り出す


あの森へと…