「ウッ…ゥッ…ヒク…ゥッ」

美菜は声を押し殺して泣いた


とめどなく溢れる涙

「…悠生…」







涙はいつの間にか止まった


窓の外を見ると


満天の星空
今にでも降ってきそう


その真ん中に青白く光る月


その月光が美菜を包む


「綺麗…」


悲しかったことを忘れるくらい


夜空を見上げていた