数十分経って

そろそろいつもの時間

寝ているのに可哀想だと思ったが
サキは達哉を起こした


‘達哉 達哉’


「んん…あっ。ごめんホントに寝てた」

‘時間’


「ああー行きたくないけど」


達哉とサキは立ち上がり歩いて行く


「サキ…明日…いる?」


‘朝は いつもいる’


「そっか…明日も来るよ。毎日来る。


仕事で急に来れない時もあるけど、来れる時は必ず…サキに会いに来るから」

‘待ってる’


微笑んだサキを見て達哉は思わず
サキの頭を撫でた


「サキ可愛いな。じゃ行くよ」


達哉は車に乗り
走り出し


サキはいつまでも車の後ろを見ていた