あの森に向かうー…

あの時とは違い
隣には愛しい人
竜の落とし子の二匹も一緒


森を抜けると


あの時と同じ風景
コテージが見えてきた


コテージの中に荷物を置いて


村木正がいる小屋に行く


家で会った時は少ししか話せなかったから


(コンコン)


小屋の中には


村木正とサキがいた

「お疲れさん。コーヒーでも飲むか?」

と正が言うとサキがキッチンに行ってコーヒーを入れ持ってきてくれた


「サキありがと」
「サキさんありがとう」


と言うと隣の部屋に行ってしまった


「嫌われちゃったかな…」


「違うよ。どうしたらいいか悩んでいるんだよ。多分美菜に興味があると思うよ」


「美菜さん。サキは家族以外には無関心だった。
でもコーヒーを自ら淹れに行ったのは驚いたよ」