美菜は気づかれないように


そっと後ろに視線を送る


じっと前を見つめて弓を引く 悠生


日の光に当たってキラキラした髪


美菜は見入ってしまった


「ん?どうしました美菜様」


「っ…なんでもない」

焦って弓を引くが

ーーシュッ ガッ


「あ…」


「クスッ 美菜様。癖で肩が少しずれますね。こうやって…」

悠生が背中から美菜の肩と手を掴む


息が耳元にかかり


「む…村木…大丈夫わかった…」


「…すいません美菜様」


そっと悠生は離れた