それにしてももう1時間もすぎたのに来る気配はない

また他の男と遊んでるのかと考えていると優華が入ってくるのが目に入った


「おせぇよ、優華!」


そう言うと彼女はごめんと言い顔の前で手を合わせて謝ってくる

かわいいと思ってしまう自分に少し呆れながら

彼女が男と会っていた事を知るとテンションがいっきに落ちる

ため息を吐きながら彼女にウォッカのはいったショットグラスを渡す

落ちたテンションをあげるために他のやつらとバカみたいに酒を飲みまくった

だが肝心な事を忘れていたので急いで水をがぶ飲みし酔いを醒ましてから優華をベランダに誘った

気持ちいとうれしそうにしている優華を横目で見ながら

お気に入りのセブンスターを1本渡す

意を決して


「お前さぁ、まじで恋愛とかしたくねーの?」


そう聞くと少し怒ったような悲しいような顔で


「急に真面目な顔して何言ってんの?優華は裏切られたり、人と真面目に向き合うのが嫌なの。知ってんでしょ?」

「じゃぁ今お前の事本気で好きで絶対裏切らないって誓う奴がいてもか?」


彼女の返事はわかっていたのだがいざそれを言われてしまうとどうしようもなくなり

つい大きい声で言いながら彼女を抱きしめた

こんなに小さかったか?と少し戸惑ったがどうしても彼女の気持ちを聞きたかった

しかし冗談だと流され、それにかっとなった宏は優華にキスをした