~side yuuka~




「終わったら電話しろよ、迎え行くから。」


そういい残し裕太が車を走らせ

角を曲がるのを見送ってから優華はマンションの中に入った

部屋に入ると爆音と共に3,40人の話声や笑い声が耳にはいる

一人の男がこっちに気づき手を上げる


「おせぇよ、優華!」

「ごめんごめん、お詫びに今日はめっちゃ飲むから!」


ごめんと両手を顔の前に合わせて謝る優華を見て宏は顔を少し歪める


「あたりめぇだろ。てかまたあのセフレと会ってたのかよ」

「まーねぇ」


笑いながら言う優華を宏は

はぁ・・をため息を吐きながら彼女の為にショットグラスにウォッカを注ぐ

宏の親はお金持ちの放任主義で

一人暮らしをしたいと言った彼の為にこのマンションの1室を用意した

もちろん完全防音に部屋が広い為

仲間内でパーティーをする時は必ずここを使う