急いで階段を下りて昇降口でスニーカーに履き変えると、二人の所に急いだ。
ヤバイ。動悸、息切れが……。

二人の所に行くと、侑士が龍矢から離れた桜の木の下のベンチに座ってた。物凄い笑いながら。
「何やってるの?」
「龍矢のとこ行ってみ?」
龍矢の何が面白いんだろ?まぁ……変なやつだけどさ。
近付いて行くと、不快な声が聞こえた。無理矢理裏声を使っている明らかに不自然な声。
「だからぁー言ったじゃない〜」
…オカマ?龍矢にこんな趣味があるなんて知らなかった……。
にしても……気持ち悪いなぁ。
龍矢から離れて侑士の隣に座ると、身震い。なんか寒い。
「何やってるの?龍矢は」
「聞いてれば分かるさ」
「あの声もう聞きたくないし……」
「誰に電話してるか分かれば楽しいさ」

仕方なく龍矢の声が聞こえる位地に来た。少し離れてるけど。
「もー小田君ったらぁー」
龍矢ってこんな特技持ってたんだ〜。って…小田先生!?
あたしに気付いた龍矢はじゃぁね〜。と言うと電話を切った。
「もしかして、大釜さんって……龍矢!?」
小田先生の反応見とけばよかった!