「ララ?あいつの話なんか、聞いてどうするのよ」
私はニーナを見て…イズラを見た。
「教えて、イズラ。あなたたちは今まで、何をしてきたの」
沈黙が部屋を支配する。
真っ直ぐにイズラを見据える私に、戸惑っているニーナ、そして無表情のイズラ。
沈黙を破ったのは、イズラの乾いた笑い声だった。
「…は、んなこと聞いて、マジでどーすんだよ」
どこか挑戦的な視線を向けられ、私は唇をきゅっと結んだ。
確かに、意味はないかもしれない。
でも、"ラー"がしてきたことの数々は、漠然とした噂でしか知らない。
本人に直接訊く機会なんて、もう二度と訪れないかもしれない…。
そう思ったら、訊かずにはいられなかった。
「…知りたいから、訊いただけだよ」
私はただそう答えて、イズラの返答を待つ。
イズラは面倒くさそうに頭を掻くと、ため息をついた。