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それから君はすぐに部屋の扉を開けてくれたね。
本当にすごく嬉しかった。
キミが一生懸命に作ってくれた雑炊。
それは俺のとても大切な人の思い出の味がしたんだ。
その時はなぜなのか、全くわからなかったけど…
キミは恥ずかしそうに
「おいしい?」
なんて言ってたけど、
ごめんね?
すぐに答えられなかったのは、
俺が涙をこらえるのに必死だったからで。
思い出の味と、
ここにキミがいてくれる…
それがすごく幸せなことに感じたからなんだ。
本当に、ほんとうに、美味しかったよ。
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