「haru、カズマから連絡があったか?」
「いや。」
「てか、お前どこにいるんだよ?」
「なんかあったの?」
「陽菜ちゃんがまた倒れたんだ」
「え!?」
「ま、すぐに目を覚まして、体は大丈夫そうなんだけど」
俺は立ち上がったまま、紺野の言葉に耳を澄ませる。
「で、なんかカズマと陽菜ちゃんがいなくなったんだ。舞は、お前の後を追いかけた、っていうんだけど・・・」
「は?俺のあと?」
どういうことだ?
「空港に向かったって、お前がすぐにアメリカに行くって思ったらしくって」
確かに、これからの予定は何も誰にも言ってはいなかったけど。
てか、俺すらはっきりしてなかったくらいだし。
でも、なんで俺のあとを追っかける必要があるんだよ。