俺は今度は踵を返して歩き出した。 少し胸にひっかかるこの思いも、きっときっと時間がたてば薄れていくだろう。 消えることはなくても、きっと。 大学は祭りでもないのに、自由に歩き回れるようになっていて、 俺はharuとして来た記憶を思い出して、野外ステージの方に歩きだした。 これからの俺の行くべき道が見つかるかもしれない。 なんとなくそのときはそんな感じがしたんだ。