ぐんっ! 引っ張られる衝撃で、俺はやっと目を覚ました。 急に周りの音がクリアーになる。 「haru!出るぞ!」 会場外へ、俺の腕をひっぱったまま紺野が歩き出す。 「紺野・・・パーティーは・・・?」 「どうでもいい!」 お前・・・なに怒ってんの? 今日は副社長就任パーティーだろ? 会社人間のお前が途中抜けていいのかよ。 「haru!しっかりしろ!」 「え?」