けど、



「どうしようもねぇんだよっ!」



小声で吠えるようにうなって、壁に手を押しつけた。



俺は今のお前が好きだよ。



でも・・・俺が近くにいると、前の記憶がお前を苦しめるかもしれない。



それは1%でもあるとするならば、



・・・俺は離れるよ。



そして、お前が今の状態で幸せになれる可能姓が残りの99%あるならば、俺はそっちにかけたい。



陽菜、幸せになってよ。



カズマなら絶対に大丈夫。



お前の幸せを願ったあの時と気持ちは同じだよ。



陽菜、俺はお前を愛してるよ。



過去も現在も・・・きっと未来も。



だから・・・・・離れるんだ。