離れる俺の背中に、彼女は叫んだんだ。



信じられない言葉。



「好きです・・・」



まるで心臓をわしづかみにされたように、俺の体は停止する。



なんて?



もしかして・・・?



けど、続いた言葉に俺はそのかすかな期待を裏切られる。



「好きです・・・haruさんのこと」



haruさん・・・。



昔の、陽菜じゃない・・・。