彼女も驚きながらも、真っ赤な顔をして座り込んでいるのを見て、



俺はようやく自分が寝ぼけてそれまで彼女を抱きしめていたことに気づいた。




そして・・・キスも?




俺はささっと頬の涙を拭いて、立ち上がる。



現実に、



現実に戻らなければならない。




彼女は・・・カズマと幸せになるのだから。