「舞?・・・おばさま・・・?」 ゆっくりと室内を見渡して、 自分を見つめる人の名前を呼んでいく陽菜。 だけど、 俺の名前が呼ばれることはなかった・・・。 「・・・誰?」 目を細めて俺を見る顔。 俺は手を握り締めたまま、固まっていた。 陽菜・・・? その時、 彼女の中で、陽斗、という存在が全く消えていたんだ・・・。