「紺野、ごめんな。大変だったろ?」



「いいよ、そんなの」



きっと、会見を直前キャンセルして、かなり大変なことになってたはずだ。



紺野、ごめん。



「そんなことより、お前に話があるんだ」



と言って、紺野が話し始めたのは渡米のことだった。



なんでも、あちらの会社のほうから、少し早めに渡米できないか、という話が出てきたらしい。


大学の方にはカズマも立ち会ってくれて、少し早めの卒業も可能だと言う話にはなってるらしい。



「でも・・・なんでこんな時に」



つぶやいた俺の言葉を紺野は黙って聞いていた。



「紺野。本当にごめん。俺、今さらだけど、、、このままアメリカには・・・」



「haru・・・・・・」