「陽菜・・・?」 白いシーツ。 白いベッド。 白い包帯。 白に包まれた彼女の姿は、 まるで今朝にタイムスリップしたような変な感覚にさえさせる。 俺は思わず普通に声をかけてるんだ。 「陽菜、雪降ってるよ。ツリー見に行こう?な、陽菜。帰ろう?」 『うんっ!』 陽奈? 目を開けると、だけど彼女の笑顔はなくて。 ただ、ピーピーという機械音だけが部屋にこだましていた。