頬に触れる感覚に、俺の目は覚醒していく。


ん?


風?



横を見ると、陽菜の姿はなくて、



ほのかな光の射してくる方へ顔を向けた。



白い。



白い空。



そこに陽菜が浮かんでるように見える。



陽菜?