「お前っ・・・いいかげんにしろっ」
カズマ・・・
「じゃ、アイツは俺がもらう」
「・・・」
「お前それでいいのか?」
「嫌だ!俺はあいつじゃないと・・・」
と言いかけてはっとした。
カズマがふっと少し寂しそうに笑って俺を立たせた。
「アイツもそうなんだよ。お前じゃないと・・・だからそばにいてやってほしい。これは・・・兄貴からのお願いでもあるから」
「カズマ・・・ごめん」
ごめん。
でも、俺気持ちがまっすぐ定まったから。
今からどうすればいいのか。
俺はどうしたいのか。
やっと夢から醒めたように俺はカズマを見つめた。