ブーブーブーッ


紺野が携帯を押さえて席を外した。



俺は、



そこにカズマだけになったことで、つい気が緩んでいた。


「カズマ・・・俺あいつに寂しい思いしかさせてないよな・・・」



「・・・・・・」



「あいつ・・・お前みたいな奴の方がよかったのかな」



「・・・・・・」



「お前なら。きっとこんな思いをさせない」




瞬間。



俺の体がソファから弾き飛ばされた。



カズマが・・・



俺を殴り飛ばしたから。