「じゃあ、脚立はその柱の辺りにたたんで置いておこう。」

と、浩美はすぐ近くのコンクリートの柱を指差した。
「はい、わかりました。」

新入りは、言われた通りに脚立をたたんで浩美の後に付いていく。

この怒鳴っていた男、名前は「近藤 浩美」。
25歳。
背丈はそれほど高くなく、今どきの女の子(いくつからいくつまでと、はっきり決めることは出来ないが…)よりも小柄な印象。

体格もどちらかというと細く華奢な感じで、風が吹いたら飛ばされてしまうのではなかろうか。

髪は長く後ろで結って、やや茶色っぽい。(小さい頃からこの色だったらしい)

顔も男っぽく格好良いと、言うより可愛らしい顔立ちだ。