…紹介が遅れたが
この毒舌を吐いている
のが幼なじみの子で
菅原満里奈
彼女は私と違って
スラリとした身長に
細い手足。とてもいい
スタイルをしている。
「ひっど…なにも
そこまで言わなくても。」
「あのね!!私は姫乃の
事を思って行ってるん
だよッ!?分かってる?」
「分かってるよー…
どうせ私は完璧な
名前負けだしね!!!」
「分かってないし…」
「そういえばッ!!
今日はどこに連れて
行ってくれるのー?」
「あっそうそう!!
あまりにも不憫な
姫乃にピッタリな所を
見つけちゃったの♪」
「不憫なって…
もしかしてジムとか
じゃないよねッ!?
あたし運動とか絶対に
しないからねー?」
「まあいい線いってる
けどちょっと違うん
だなーッ!!」
「はやく教えてよ!!」
「これ見てこれッ!!」
満里奈がカバンから
引っ張り出した髪を
みた私は驚愕した。
「なにこれッ!!
小山隆司のダイエット
教室ーッ!!?
明らか怪しいでしょ!!」
「いやいや姫乃くん。
この先生は何人もの
おでぶチャンを手がけてきた方なんだよー☆」
「分かった。満里奈
この先生の顔みたん
でしょうッ?」
「あっバレたー?笑
でもこの先生の腕は
たしからしいよ!?」
全く満里奈のイケメン
好きには困ったもんだ。
「私こんな怪しい所
絶対行かないから!!」
「ふーんいいんだ。
憧れの智史くんに
振り向いてもらわ
なくてもッ」
「うッ…」
智史くんとは私の
好きな人で三年間
ずっと片思いをしている
「いっいいもん!!
どうせこんなデブ相手にしてくれないもん!!」
「はぁ?だから一緒に
この教室行こうって!!」
いつの間にかバスも
降りて学校に着いていた。
「絶対行かないから!!」
私は教室に逃げた。
「はぁー…姫乃は
顔立ちいいから痩せれば絶対イケるのに…」