「俺の美和に気安く話しかけるなって思う。近づくなって」


なんてゆーか、龍矢らしい。


「美和も思ったんだろ?」


「えっ?」


「思ったんだろ?」


「・・・ちょっと」


「やっぱ焼いてたんじゃん」


そう言って、意地悪く笑った。


「なっ・・・」


なんかはめられた気分。


もう一度私にキスをすると、龍矢は車を走らせた。


「ねっ、どこ行くの?」


車は、家のある方向とは違うところに向かってた。


「夕食食べに行く」


「ふーん」