「なに言ってんの。ここまできたら、付き合ってあげる」


「ありがとう」


「それに、美和のお菓子は最高だからね」


「味見したいし」


「ありがとう、二人とも」


「あっ、そうだ。今日の調理実習で使った残りがあるから、それ使っていいわよ。でも、あんこはないわね」


「今から買いに行ってきます」


そう言って、学校の外に出た。


「うわっ、暑い」


「もう17時なのにね」


「やっぱ夏は日が長いね」


三人で、そんな会話をして買い物に出かけた。


「では、さっそく」


「美和先生、お願いします」


「もーやめてよ」