「あー美和、なにすんの」


三人から雑誌を取り上げた。


「もういいから。そんなことより、ケーキ」


「また忘れてた」


「先生・・・真面目に考えてよ~」


「ごめん、ごめん。オリジナよね」


「うん」


由乃ちゃんが、また雑誌を広げ始めた。


「由乃ちゃん!」


「ごめん。真面目に考える」


「お菓子作りの先生でしょ?教室に来る、ターゲットは?」


「それは受かった人と一緒に考えるらしいよ。だからまだ、どんな人をターゲットに教室開くかわかんないの」


「じゃあ、主婦の人かもしれないし、男の人かもしれないんだ」


「うん」


「旦那さんの好きなの作れば?」