「そうだよ」


「じゃ、みゆもしてあげる」


「美結もしてくれるの?ママ嬉しいな」


美結は俺の腕から身体を伸ばして、美和の頬にキスをした。


「ありがと、美結。また美結、抱っこしてあげられるね」


「みゆね、ママにいっかいだっこしてもらえればいいの」


「えっ?」


私と龍矢は顔を見合わせた。


「だってみゆ、おねえさんだもん」


「そっか、美結偉いね」


「お姉ちゃんだもんな」


「うん!」


赤ちゃんを見たことで、お姉さんという自覚がわいたんだろうか?


でも、美結。


そんなに急いで、お姉さんにならなくていいんだよ。