「で・・んわ?」


「うん。パパの声聞けるかもしれないよ」


「ほん・・と?」


「うん。電話、取っておいで」


「うん!」


涙でぐちゃぐちゃの顔を笑顔にして、美結がベットを下りた。


「ママ!」


美結が電話と一緒に、ベットに戻ってきた。


「美結、番号押せる?」


「うん」


「まず、0ね」


「うん」


なんとか番号を押し終わって、呼び出し音が鳴ってるのが聞こえた。


電話を耳にあてる美結の顔には、わくわく感が滲み出てた。


龍矢、出て。