美和の居る病室に入ると。


美和は疲れ切った顔をして、眠っていた。


「よく頑張ったな」


そう声をかけて、手を握った。


「んっ・・」


俺が手を握ったからか、美和の目がゆっくり開いた。


「龍矢?」


「悪い。起こしたな」


「うんん。赤ちゃん、見た?」


「ああ」


「女の子だよ」


「ああ」


俺は美和を抱きしめた。


「ありがと、美和」


「ん」