「陣痛の間隔は?」


「10分くらい」


「じゃ、病院に行きましょうか」


「はい」


「歩ける?」


「大丈夫です」


洋子さんに支えられて、起きあがった。


洋子さんが傍に居てくれて、ほんとによかったってまた思った。


龍矢も私を支えてくれた。


二人に支えられて階段を下りて、車に乗った。


後ろの席に横になると、私の頭の方から龍矢が入ってきた。


「運転しないの?」


「親父がする。俺は美和についてるから」


そう言って、膝枕してくれた。


洋子さんが助手席に座って、お義父さんの運転で病院に向かった。