そう言って、私の腰をさすってくれた。


「ありがと。楽になった」


「寝れるなら寝てろ」


「うん。そうする」


龍矢が私の頬に、キスをしてきた。


「くすぐったい」


「口にするか?」


「して?」


私がそう答えると。


龍矢の唇が、私の唇に触れた。


「雨、すごいね」


「さっきから、雨ばっかだな」


そう言って、龍矢が笑った。


「だって気になるんだもん。音とか」


「怖いのか?」