「うーん。オリジナルね~」


「先生、どうしよ」


次の日。


学校に行って、さっそく先生に相談した。


私の通ってる専門学校は、昔パティシエとして働いてた人とか、この道の一流の人たちばっか。


「いつまでに決めなきゃいけないの?」


「試験の二週間前には、材料と使う道具を書いたのを送らなきゃいけないの」


送られてきた書類を見たときは、一か月あるって思ったんだけど。


よくよく見ると、あと三週間ちょっとしかない。


「あれ?美和だ」


「由乃ちゃんと真央ちゃん。助けて」


「えっ?なになに?」


調理室で先生と話していたら、ドアからひょっこり二人が顔を出した。


由乃ちゃんと真央ちゃん。


この学校に入って出来た友達。