「よかった。パパ行ってくれるって」


龍矢が私の隣に座った。


「ママはもっと素直に言って欲しいよな?」


「やめてよ。この子にそんなこと言わないで」


「ママの素直になれないとことは、見習っちゃダメだぞ?」


「パパの意地悪なところもだよ?」


お腹に手を置くと、この子が動くのが感じられた。


「わかったって返事してる」


それから1週間。


私たちは両親学級に参加した。


母子学級には今まで出てきたけど。


二人で参加するのは初めて。


会場に入ると、私と同じようにお腹の大きなお母さんがいっぱいいた。


もちろん、お父さんも。


ちょっとドキドキ。